監督はカンヌ国際映画祭パルムドール受賞のジェーン・カンピオン。
インテリだが荒くれ者の兄フィルと繊細で紳士な弟ジョージ。
ジョージがローズ(未亡人)とその息子を迎え入れたことにより、フィ…
映画的な質感を存分に味わえる作品。作品全体から漲る緊張感もなかなか。フィルの殺害方法は、その手口を知った瞬間にゾッとした。
カンバーバッチとスミット=マクフィーが適役でこの作品の魅力を数段上げたよう…
文脈を読ませるのが上手い。
ちゃんと答えを言ってくれるのも優しいけれど、
直接表現しないことに徹底しているのも、
彼の主義・カウボーイとしての根本に関わるセクシュアリティへの葛藤がとてもリアルに描…
内と外。有害な男性性から解放されたのは誰か?秘密を破った者は誰か?
【侵攻】
フィル、ジョージ、ブロンコ、ローズ、ピーター、社会の間で繰り返される身体的な侵攻と精神的な侵攻。
まるで白人が先住民族…
フィルたちカウボーイの世界観を支配する男性的思考こそが、本作を象徴する「パワーオブザドッグ」である…と見せかけて、ピーターやばすぎないか。彼の残忍で冷酷で、おそらくホモセクシャルで、(実の)両親に対…
>>続きを読む時代は1920年代、登場人物の一人フィルはカウボーイでマッチョな男性中心主義の象徴のような男。この人物が非常に魅力的。
しかし、映画の中ではすでに自動車が登場しており、フィルの弟やその妻は自動車を乗…