ポランスキーの「戦場のピアニスト」のある1シーン。
ユダヤ人の家にナチスがやって来て、彼らを収容所に連れて行くのだろう。
家族の中に車椅子の男性がいた。場面は切り替わり、外からのショット。何と窓からその車椅子の男性が投げ落とされる。
ナチスが障害者を人として扱っていない(ユダヤ人全てをそうだが)ことがワンショットで分かる戦慄のシーンだ。
敵対するユダヤ人だけでなく、本国ドイツにおいても、障害者は人として扱われなかった。
優生思想、「T4計画」だ。
1939年、ヒトラーは、障害者を対象に安楽死プログラムを行う。
ヒトラーは障害者を「生きる資格なし」として、20万人もの命を奪っていった。その中には5000人以上の子どももいたという。
この計画を聞いても、いかにヒットラー・ナチスが最悪最恐、非人道的な団体だったか分かる。
時より部分的にナチスを評価するような発言を為政者が放つことがあるが、1ミリたりとも彼らを評価してはいけない!
キツいけれど、わずか14分の作品だから、多くの人に観て欲しい。
スコアは短編のことを考慮