ダニエル・シュミットが日本を描く
女形役者、坂東玉三郎を軸にした物語。
「女形をしてるのに、僕は本当の女の目で世界を見たことがないのです。」
凄い…。この映画の言語化できない映像の奥深さ。…
今更初ダニエル・シュミットしてまんまと感動させられた。インタビューパートの演劇語りが全員面白え。
杉村春子が扇子で照れ隠ししてからのそれを閉じていく仕草は奇跡的な可愛さだし、その照れ隠しを子供時代の…
なんて甘美なんだろう
首から肩にかけて、腰つき、今まで表情にばかり気を取られていたけど超人形的な身体能力に脱帽した。
肌も見えない、服もはだけていない、布を通過したその先を想像することすらできない。…
本物の女にはなれない「女方」の坂東玉三郎を、決して美人役はできない「女優」杉村春子を、芸者には向かないガタイの「芸者」武原はんを、自国以上に日本を理解できない「スイス人」のダニエル・シュミットが撮る…
>>続きを読む玉三郎の演技と語りから導き出される彼の女役を演じる姿勢と、「レジェンド」たちの言葉。
自分に足りないものを客観的に見たうえで演じる。結局演じられるのは男である自分から見た女であるということ。
男の…
素晴らしかった…
演じるということよくわからなかったがこれみたらなんとなくわかるような気がした…。
そういえばヘカテも、女の概念についての映画だった。
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2回目。実は前の時に最初の3分くら…
シュミットの美しさへの確信は静止画で決まる。そこに静的欲望が滾ってる。
坂東玉三郎のお化粧カットの繋ぎがとにかく凄い。
そこへもちろんインタビューが掛かってくる。
『ラ・パロマ』とは異なる“所作”…
女を研究し尽くした男が舞台で女を演じる。女が気づかない、客観的で言語化できない立体的な “女”を男が演じるからこそ深みがある女を演じることができる。女とは身振りだとか化粧だとか肉体の曲線美だけで構成…
>>続きを読む🄫1995 T&C FILM AG / EURO SPACE