2時間だと殺意に魘されるが、この尺まで持続されると悟りに入るので人間は単純なんだなと思ってみたり。
会話に次ぐ会話と喫煙によって行為は悉く切除され、不条理なほどアクションが制限されたままショットを…
口ばかりのしょうもない男のペシャンコ案件、だからといってそこに惹かれてしまう女もしょうもないけど、しょうもなくてもしょうがないじゃない、という濱口竜介やエルンスト・ルビッチと同じ志の映画、なのでしょ…
>>続きを読む劇場で観た後から、ふとしたときにこの映画が脳裏に過ぎるので、久しぶりに残しておこうと思った。
レオの魅力の一つは「男らしさ」の欠落だろう。フランスといわれて思い出すベルモンドやドロンのような俳優た…
アレクサンドル(ジャン・ピエール・レオ)はマリーの家に住み、働かず、ヒモ状態。
なのに何故あんなにモテるの?彼の何がそんなに魅力的なわけ?
と頭を抱える。
マリーはブティックを営むたぶんアラサーの美…
街並みと人の波、それぞれの身だしなみ。しかし、時間が経つにつれ、そのエスプリは空虚で、溢れ出した後はスノッブまみれになる。懐古主義者と言う言葉にかかる埃を取れば、ただの無職と言う言葉が浮かび上がる。…
>>続きを読む見つけた、新しいハムレット映画!
5月革命の祭りのあと、アイデンティティとエネルギーの使い先を失った若者は彷徨うように2人の愛人の間を彷徨う。
ハムレットは復讐劇という物語の脚本を書き最後までその…
このレビューはネタバレを含みます
73年、デビュー長編である本作でカンヌ映画祭審査員特別賞(委員長:イングリット・バーグマン)を受賞したジャン・ユスターシュ(1938~1981)は、ヌーヴェル・ヴァーグが育てた作家の中で、とりわけ嘱…
>>続きを読むジャン・ユスターシュ監督特集
監督初長編であり映画史に名を残す作品でありながら、権利問題やら3時間半超の鑑賞時間やらで鑑賞ハードルがやたらと高かった本作。それが綺麗な画質でスクリーンで見られる、あ…
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