旅芸人の一座を中心としたギリシア現代史。ぞろぞろ歩く一団を眺めているだけで面白い。リュミエール兄弟の『工場の出口』や、レンブラントの集団肖像画、クールベの『オルナンの埋葬』を思わせるような面白さ。圧…
>>続きを読む映画というものにはいくつかの機能があると思うけど、この辺の作品で教えられた機能は見知らぬ世界を覗き観るどこでもドアならぬ横長の窓、だった。そこから観えてるのはぜんぜん知らない世界なんだから当然よくわ…
>>続きを読む◯テオ・アンゲロプロスの初期作。現代史三部作②。
◯全然ズームとか説明とかしてくれないんだけど、終盤になるとああそういうことねとなってくる。
◯アンゲロプロスの諸作品を見て、これまで触れることの…
冷たく乾いた音のする過去が記憶の中をゆっくりとたゆたう。
血のにおいのする大地に降りたって、永遠の居場所を探しながら、宿り木をあちらこちらへと。時代の流れを詩にこめてうたいながら。
砂浜についたいく…
登場人物たちの人間関係とかは序盤まったく掴めず、最後のほうでおぼろげに理解する感じだった。
基本しんどいけど、ところどころすごいいつものアンゲロプロス・クオリティ。
マイ・ベスト
1位: 序盤の…
旅芸人一座のメンツが神話をもとにしてあるのと、途中で時代が合流したりするのと、ギリシャの歴史と、劇の内容を予習してからみるとだいぶわかったのだろうなー
Wikipediaの情報だけだけどありがとうと…
1952年、
戦争の記憶が生々しく、軍事独裁政権の気配が忍びよる不穏な時代。
旅芸人の一座はギリシャを旅しながら、1939年からこれまでの日々を回想する。
彼らの旅は、あえて撮影当時(1970年代…
一本の映画で"歴史"を描くという、そのスケールの大きさもさながら、監督特有のロングカットに代表される本作の芸術性にも魅了されてしまった。光と闇を描く手法に関して、専門家が黒沢清とテオ・アンゲロプロス…
>>続きを読む