ダニエル・シュミット版の『失われた時を求めて』といえようか。
幻想性や趣味志向が少し苦手な監督だが、これは自伝的な少年時代の記憶が元になっているらしく、他の作品より見やすい。
祖母が経営していたホテ…
言いようの知れぬ誰もが共有する少年期への憧憬を映像的耽美とともに描く。
ホテルでの実に時間的経過を如実にする生活だが、一方でどこか浮世離れのような夢のような異世界空間は永遠を感じさせる。
子供にと…
オープニング黒バックのクレジットからはじまって、サミー・フレイのアップショット。まるでトンネルから抜けたみたいな感覚があるなーと思ってたら本当にトンネルに入って/抜けていくシーンに移行してグッときた…
>>続きを読むダニエル・シュミットの難解なフィルモグラフィの中で、今回はどうしてこの2作が選ばれたのかは私には皆目見当が付かない。然しながら時代の機微を邪推するとすれば、昨年ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー…
>>続きを読む天国も二重回想も出て来て永遠にイングリッド・カーフェンの歌が反芻する煉獄。貝殻を耳に当てると白波の音、窓から望む人工的な水平線に絶句。永遠って怖いです。サラ・ベルナールと祖父のキス。教授による脱がし…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
いつも給料日の仕事終わりに家賃を払いに行く大家さんに、だいぶ前に、一番好きな映画ってなんですか?と聞いたら即答で返ってきた「季節のはざまで」をずっと観たいと思っていたが全くチャンスがなく、やっと!や…
>>続きを読む僕もヴァランタン少年と同じおじいちゃんの若いときの話が好き。
鑑賞中は認識できなかったけど、イングリット・カーフェン、アリエル・ドンバール、マリサ・パレデスの名前が並んでるのすごい。
ヴァランタン…
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