◎ヴァイル風オペラティック•ホテル•ファンタジー
ダニエル・シュミットの作品は初めてかな、と思って、パンフレットのフィルモグラフィを見たら、1984年の『トスカの接吻』は公開時にしっかり観てた。
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このレビューはネタバレを含みます
●監督自身が、一族が所有する四つ星ホテルで成長期を過ごしたらしいので、『自身の原点に"立ち返って""見つめ直した"』感じの作品みたい。
●ホテル版『ニュー・シネマ・パラダイス』かな?って思いながら…
目に映るモノ全てが美しくてうっとりした。生きた時代も文化も違うヴァランタンの、かなり特殊な経験なのに、なぜか懐かしくてセンチメンタルな気持ちになる。お馴染みの従業員、常連客との思い出が詰まったホテル…
>>続きを読むこれもまた過去と現在が溶け合う作品で、私にこんな記憶はないのにどこか懐かしい気持ちにさせる作品だった
手品師の熱帯にいるような〜のところが急なコメディで面白かった
音楽がとっても良い
夢心地な映画…
ホテルの中を遊歩しながら過去を幻視する。イングリット・カーフェンが「カプリの漁師」を歌っているときに同性愛の話題がでるのは、ファスビンダーを意識しているのか。
リマスターは確かに美しいが、フィルムの…
スイス山麓の廃墟ホテルで見る幼少期の幻影。
大人が自由でいると子供は自分が紛れることに安心する。楽しいとも少し違うあの懐かしい感覚。
互いに干渉し合わない過去との付き合い方という表現が素敵で、全てだ…
(c) HORS SAISON: 1992 T&C Film AG