誓いの作品情報・感想・評価

「誓い」に投稿された感想・評価

dude

dudeの感想・評価

3.8
やはりピーター・ウィアー作品は普遍的な味わいがある。第一次大戦のガリポリの戦いを描いているが、若者たちの迸る生気が戦争の悲惨さを際立たせるのと同時に、失われた命を知った鑑賞後に思い返す彼らの青春は何倍もの輝きに感じられる。生命力の捌け口のような疾走によって早すぎる終焉を迎える生命たち。
戦場の描写に関しては『プライベート・ライアン』や『ハクソー・リッジ』以降の現在では上品に見えなくもないが、作品の叙情性を強めることに一役買っているかもしれない。しかしこの邦題...何がどう誓いなのか。
クリスマス、終わりましたでしょうか?敗戦国の仏教徒である私はガクガク震えながら、布団にくるまって寝ておりました。あ、単なるストーブの灯油切れであります。悪意はございません、プリンスです。さて、残念ながら映画のレビューをしなくてはなりません。普段はなるべくレビューは避けるジャンル、戦争映画。変な邦題「誓い」であります。
第一次大戦のイギリス軍の援軍として送り込まれるオーストラリア軍の若者達を描いた作品でありますからして、私からは遠いので好き勝手に書ける訳です。
オーストラリアの片田舎で無敵を誇るストイックなランナーのマーク・リー扮するアーチー君とお調子者なチンピラランナー、我らがメルギブソン扮するフランク君。
ある原始的な陸上競技大会でライバル関係になった事から、友情が芽生える訳ですよ。これだからスポーツってやつは良くない。あ、失礼。当時のオーストラリアの立場的なモノなのか若者特有のアレなのかわかりませんが、前半部分、戦争に対する意識が相当にカジュアルに描かれているんですね。志願して騎兵隊になれたらカッコイイ!抱けるぜぇ〜!てなもんですよ。正義感の強い意識高い系アーチー君の勧めと大多数の大人達の無責任な世論と雰囲気に押されて、俺の戦争じゃねーし!知らねーし!と、終始無関心だったゆとりフランク君もなんとなくのお付き合い。みんなで仲良く、志願からの入隊となる訳ですね。
しかし入ってみたらオーストラリアの軍隊っつうのが、これまたユルイ。武士のプライドも横綱の品格もゼロ。貴様、母ちゃんのパイパイが欲しいのかぁ〜!!的な要素も皆無ですよ。上官はみんなハートフル軍曹ですよ。面白おかしいまま、おふざけ訓練。フットボールしたり、フルチン海水浴したり。。あ!!メルギブソンのフランク見えたっ!??巻き戻し巻き戻し!! はっ!!イカンイカン。点鼻薬!点鼻薬!
ここで映画が終わりなら、ただ飯が食えて女抱き放題。兵隊さんはやめらんない訳ですよ。皆んな戦争行きたくなるわ。
しかし、物語後半、そんなグータラ呑気なオージー達は何も知らずに戦地、トルコのガリポリに出兵。
はぁ?つうか、これってマジ戦争じゃね?弾飛んで来るし、超ヤバいんですけど。
様相一変です。戦争行ったからにはONかOFFしか無いことに気づかされます。そして意味があるのか無いのか、無茶な塹壕戦。バカな作戦で、もう死にまくり。イギリスとドイツの戦争ですからね。オーストラリアなんて下請け扱いなんですよ。ハートフルな上官の上の上のまた上の方では、本気で戦争やってますから!そこに終始気づかないままのオーストラリア人の人の良さ。そんな中で追い詰められてゆくアーチー君とフランク君。銀座の盗塁王、柴田勲並の足の速さを見込まれて、ある重要な任務を任される訳です。西洋人特有の男同士のトゥーマッチな友情や自己犠牲の精神やらは描かれてますが、戦争映画にありがちな主義や思想を押し付けないあたりが好感持てる訳ですよ。戦争が悲惨で良くないなんて、分かり切ったメッセージは要らんのですよ。下っ端はね、生と死のみでございます!
そして、モンティパイソンの様な一瞬で全てを足で踏んづけて終わるこのエンディングは私の大好物な訳であります。
これはもっと評価されるべき映画でしょうね。そしてちゃんとしたレビューを書かれるべき作品でございます。モチロン、わたくしのフォロワーの皆様にも是非オススメでございます。でわまた!
当時見た予告編で、てっきり戦争映画と思い込んでたから、前半はいつまで走ってんねん…となった。
ま、それが後半にええ様に掛かってくるけどね。
20171008
今まで観たピーター・ウィアー作の中で一番良かった。というか本当に良かった。良かった・・・。砂漠、戦争、青春、いずれかのワードに引っ掛かる人はマスト。
もしも名画座の支配人だったら その5

メル・ギブソンが「マッドマックス」の1と2の間の作品。若い!
監督はピーター・ウィアー。

原題はGallipoli(ガリポリ)。第一次世界大戦の戦場。「誓い」という題名は全くピンとこないです(^^;;

第1次世界大戦では、イギリスの植民地であるインドや自治領のオーストラリア、ニュージーランド、カナダ等から多くの若者たちが、イギリス軍として参戦したようです。相手はドイツやトルコ。

この作品も、オーストラリアから志願した2人の若者が主役。共に足が速いことで、短距離走のライバルから仲良くなる。
前半は彼らが競技に出たり、ロードムービー的なシーンがオーストラリアの広大な風景の中で描かれます。また、エジプトでの軍隊の訓練などが、どちらかと言うと面白おかしく描かれます。青春映画のノリです。
ここまでなら、この映画はさほど印象に残らなかったと思うのですが、彼らが出陣してからは、一気にグッと来ました!

第一次世界大戦を扱った映画をたくさんは観ていないですが、戦場のシーンではかならず塹壕が出てきます。「西部戦線異状なし」やキューブリックの「突撃」、観たばかりの「ワンダーウーマン」も。お互いの国が塹壕から突撃し合い陣地を取り合う。この戦い方は、中々進まないし、犠牲者がたくさん出そうです。
この映画でも塹壕戦が描かれますが、その前線は悲惨です。そして、彼らはイギリス正規軍ではない、、。

前半の青春の日々と対比するように、戦争のやり切れなさが、痛切に胸に刺さります。
テレビ録画

ピーター・ウィアー監督作品
自分ランキング・・・位
茶一郎

茶一郎の感想・評価

4.1
青春を駆け抜ける若きランナーの肖像。オーストラリア西部に住むアーチーは、伯父のスパルタ教育によりオーストラリアを代表するランナーになりました。一方、彼の前に現れたフランク(メル・ギブソン)は肉体労働の傍ら、賞金稼ぎとしてレースに参加するランナー。彼はクラウチング・スタートも知らない走りですが、アーチーを追い詰めるほどの速さを持ったまさに野生の天才ランナーです。
 レースを通じて友情を育み、「好敵手」と書いて「とも」と呼ぶ関係になった二人が向かう先は何と戦場でした。
 今作『誓い』は、『ピクニックatハンギング・ロック』、『いまを生きる』、『トゥルーマン・ショー』などで広く知られるピーター・ウィアー監督が、『マッドマックス』の試写にて一目惚れしたメル・ギブソンを主演に迎えた「青春戦争映画」です。
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 原題『GALLIPOLI』は、第一次世界大戦において無数の死者を出した「ガリポリの戦い」・オーストラリア初の大規模上陸作戦であったガリポリ半島への奇襲上陸作戦を指します。9ヶ月に及んだこの戦いは、オーストラリア軍兵士8700人もの死者を出すこととなりますが、数字の上ではその兵士が何者だったかを理解することはできません。この8700人の中に、将来有望の天才ランナー2人・アーチーとフランクは飛び込もうとしたのです。

 おおよそ「戦争映画」とは思えないほどのキラキラの青春描写から始まり、その青春は次第に戦場に鳴り響く銃声に侵食されていきます。
 しかし、アーチー含め多くの若者たちは戦場に行っても、自分たちの青春を謳歌します。彼らにしてみれば軍事演習を行うカイロはまるで修学旅行の観光地と化し、高校生が修学旅行先で木刀を買うように、彼らが不必要なお土産を買う様子も描かれます。そして、いざ戦場に行ってもそのスタンスは変わらず、砲撃が鳴り止まない中、彼らは浜辺で裸になって遊びます。

 やがて、次第に戦争と死の色が濃くなっていくこの青春物語。戦争による死が突然訪れるように、彼らの青春物語も悲惨な戦争映画に急変しました。この落差にはただただ打ちひしがれるのみ。青春戦争映画の系譜には今作『誓い』と同じく、『特攻大作戦』、『英霊たちの応援歌、最後の早慶戦』などがありますが、この落差こそが我々観客に、戦場でしか青春を謳歌できなかった若者の悲劇の死を強調します。
☆☆☆☆★★

1982年3月20日 スバル座 公開初日

漢たちも男子力を磨くべし(笑)⑥

本作品の3/4はマーク・リー&メル・ギブソンとその仲間たちによる爽やかな青春映画。
主人公2人は陸上大会(1位と2位)で出会い、急速に友情を育んでいきます。
残り1/4で戦場の緊迫感が顔を出し、少しづつ薄暗い闇に覆われていきます。
そして…
連絡通信綱が不安定なため、上官とのやり取りに伝令が使われることとなります。
この[伝令]という重要任務が二人の運命を大きく左右することになるのです。
伝令は1人で、任務に集中するために戦闘には参加できません(参加する必要がなくなるわけです)。

ラストシークエンスのメル・ギブソンの演技はGF3のアル・パチーノがソフィアが撃たれて半狂乱になるあの演技と少しかぶります。
鳥肌ものです!

ピーター・ウィアーのマイ・ベスト☆彡

二人の主人公に少佐を含めた男子力指数90%
USK

USKの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

世界観と音楽が結構ミスマッチに感じたけど、そこが良いのかな?しかしストーリーはかなり良かった。
戦場を疾走し撃たれ死ぬラストは記憶に焼きつく事間違いなし。

「おっジャケ、メルギブソンやん!借りよっと。主人公メルギブソンじゃなくね!?」
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