このレビューはネタバレを含みます
一文字家の頭、秀虎が子供に家督を譲った後の落ちぶれ様、子供ら三人と一文字家の没落を描く。
家族間で裏切り殺しあうのは乱世だからか。親に手のひらを返す子供らの行動に説得力が足りなかった。それほどに酷い…
人間の愚かさを俯瞰した視座。
全体を覆う諦念。
嘗ての「七人の侍」や「用心棒」とか脂の乗り切った頃の徹底した娯楽映画と比べたら老成したとは思う。
公開時は自分も若かったので残念とすら思いもしたが、…
WOWOW録画
シェークスピアのリア王✖️毛利元就
から創作された一文字家の家督相続を巡る見事な悲劇と恩讐、老いによる喪失の話
黒澤明監督の集大成作品とされる。
🏯🔥🐴
当時の日本では制作費が集…
リア王と三子教訓状に着想を得たと言われている本作。
時間とお金が掛かっているのが伝わるわ〜。空や山等、自然を背景にした画がとても美しい。絵コンテをしっかり描いて撮る画がバチバチに決まっていたらしい…
とにかく落城のシーンが何処を切り取っても美しすぎる。ストーリー自体もエンタメ色強めで楽しめるはず。名声を得た黒沢自身の孤独感。
人間の醜さや愚かさを俯瞰的にみせてくれるが、そこまでの深みは感じられ…
もはやどんなにお金と時間をかけても、日本ではソロバンに合う収益がでないし、あまりにも日本的なものだと海外に馴染まないし、というジレンマの中でできたものなんだろう。ところどころ、流石!という描写がある…
>>続きを読む「毛利家は『三矢の教え』で知られる毛利元就の3人の息子たちのおかげで栄えたが、もしもその誓いが守られなかったらどうなるか?」という問いに、3人の娘を持つリア王の悲劇に結びつけて着想したもの
『影武…
寓話的ストーリーで展開は派手ではないが、役者の個性と画面光線が非常に素晴らしい。
どのシーンを切り取っても一枚絵として完成されていて、美しい。黒澤明監督の作品をちゃんと観たのは初めてで、各シーンの美…