ただ人が歩いている、ただ人が立っている。
この頃の人たちは本当にこうやって話をしていたように思わせられる。
これまでのぼくのパゾリーニ観が一変した。
アンチクライストであるはずのパゾリーニがここまで…
まず顔面のキャスティングが神がかってるんだが、顔面と遠景の交互のやりとりのあと、全身のシルエットが現れるとか、凄い効果。画も、色合いだけで興奮するし、音楽がむちゃくちゃよかった。イエスがめっちゃいい…
>>続きを読むショットの9割が極端な引きと寄りで占められているのでめちゃくちゃ動いて光もばっちり、画がすごい。
あの讃美歌とか、泣きそうになるくらい音楽もすごい。
それにいつものぎこちなく突拍子もないモンタージュ…
ファロワーさんも言っていたが、やはりパゾリーニの初期の作品は傑作ばかりだ。
問題はこの作品の後....。何度も言うが、ソドムの市の撮影中にパゾリーニが殺されたのはなんかああ、となってしまう。そりゃあ…
顔、顔、顔。顔でカットをつないでいく。そんな極悪顔のやつはいないが、悪そうなやつは悪そうな顔してる。キリストを見る弟子たちの物言わぬ顔が良い。丘が映るロングショットはほんと素晴らしい。丘を走り降りて…
>>続きを読むピエル・パオロ・パゾリーニの作品で、宗教やマルクス主義など様々な要素を取り入れている。
南イタリアの風景を舞台として、聖書を再現している。後で知ったけど、キャストはほとんど新人で、イエスキリストを…
パゾリーニ。無教養なものでこれも元ネタ(聖書)はきちんと学んだことがないのですが要するにキリストが生まれてゴルゴダの丘で磔にされて復活するまでの話。
この映画のイエス様はとにかく饒舌に説法しっぱなし…
イエス・キリストの誕生から処刑、そして復活までを描いた作品。
弟子や民衆からの問いに饒舌に答える姿には妙な人間味がある。
何の信仰心も無い自分でもキリストに対する興味が湧く美しい映像と音楽が印象的。…
さしずめ「見る聖書」です。無信教の門外漢が見るものではありませんね…
一応聖書の勉強はぼんやりしたことがあるのですが、あのト書き(バチが当たりそうな物言い)からこんな豊かな映像美を生み出せるのは天…
パゾリーニ②
一切の過剰な演出を省いて、処女懐胎〜復活までを忠実に描く。革命家としての側面も余すことなく。
イエスもマリアも天使も西洋的なイメージからかけ離れているが、その時代、その地に実際に存在…