夾辺溝事件は、長く中国本土でもタブーとされてきた歴史。
ワン・ビンはそれを、徹底して抑制された語り口で、記録のように、だが記録ではない方法で描き切った。
これは歴史の再現であり、
同時に、今を生きる…
「ワン・ビンによる当時の再現映像」と言えばそれまでだけど、結果劇映画の限界に到達している。収容所で起きた事は文字通り想像を"絶"し、劇/映画/映像/創作/表現としてソレに及ぶことは不可能。それでも画…
>>続きを読む耐えることに耐える
はじめてカメラを暴力装置だと感じた
ワンビンのインタビューでニーチェの馬が引き合いに出されていたけど、無言歌には生とそれに続く尊厳がある点は大きな違いだと思った、それはつまり史実…
序盤、映し出されている労働。
倒れ、亡くなり、引き摺られたひとりの人。そして、特に劇的なことがないまま(労働、衰弱、飢餓による)死を唐突に迎える人々……(「唐突」という言葉がどれほど正確であるかは…
過日『中国新世紀 中国共産党・一党支配の宿命』というドキュメンタリーを見て、ようやく、この映画の背景が理解できた。“反右派闘争”というのは、すなわち、毛沢東による批判者(反乱予備軍)への容赦ない粛清…
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右派に起きた悲劇 圧倒的地獄の世界
据え置かれたようなカメラに事実が浮かび上がるような映像 その一つ一つが生々しく、ボロボロであった
彼らにとって淡々とした日々が地獄の日々であったこ…
中国"反右派闘争"における右派の真実。
1957年に中国政府は反政府論者を容認したが翌年にその政策は半転、反政府論者たちは"右派"と呼ばれ僻地で投獄されていく…
ワン・ビン監督作品社会派劇映画。ワン…
地獄体験記。
死者を埋葬することで、人間を保っている気がする。
そんな彼らの中にも、死人(生前関わりのない者)の肉を食べていた者がいるのは、なんだかなーという感じ。
なんでこんなことなったん?
…
多くの生存者たちの証言に基づいた実話とある。毛沢東の罪深さ!
共産党を批判した罪で砂漠の収容所での強制労働。
昼は不毛地帯の開墾、夜は穴倉でボロボロの布団で寒さに震え休む。
水のような粥、常に飢餓状…