「カスパー・ハウザーの謎」
誕生してから地下牢に閉じ込められ育った男。後に保護され言葉、文字を覚え人間社会へと溶け込むが何者かに殺され死後の解剖までを描いた実話…本作はカンヌで審査員特別賞受…
必要であるはずの"間"がなく、かと思ったら変な所は無駄に長かったりと、尺の使い方が好みではなかった。『ルーム』くらい溜めてほしかった。"人間"なら当たり前である事にいちいち感動するカスパーが見たかっ…
>>続きを読む「社会から断絶されて育った野生児が現代社会の違和感を暴き出す!」になりそうで心配になる場面が何度かあったがヘルツォークは決してそっちには逸れていかない、抜群のバランス感覚がある。ラストで主人公が死ん…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
突如現れた野蛮児に教育を施す話はつい最近トリュフォーの『野性の少年』で観たので、比較しつつ観賞した。
あっちは全然習得してくれない野生児に対し根気強く教育していく過程が印象的だったけど、こっちの野生…
画はちゃちいと感じたな。プツリ途切れる音楽は印象的やった。ブルーノ・Sの演技が良かった、炎に触れてショックで涙を流すシーンは見事。ハウザーの苦痛は、意味不明ながら堅固に構築された習俗にぶつかった幼少…
>>続きを読む19世紀にドイツに実在した野生児、カスパー・ハウザーの半生をヘルツォーク監督が描く。
16歳まで地下牢に閉じ込められ、パンと水しか与えられなかったカスパーが、ある日突然社会に放たれ、保護される。
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このレビューはネタバレを含みます
冒頭の騒々しくうねる草原と、そのうねる音は一切拾わずパッヘルベルのカノンが流れその空間に耳を澄ませるように誘導するようなテロップが入るシーンがこの映画全体を象徴しているように感じました。激しい叫び…
19世紀のドイツに実在した人物カスパー・ハウザー。16歳で町で保護されるまで、何者かに地下の牢獄に閉じ込められ、言葉も話せなかった。
この役に役者ではないブルーノ・Sを起用したヘルツォークは天才。…
もう、ファーストシーンからカスパーが不憫、気の毒でたまらなかった。
社会に出て、カスパーは言葉を覚え、ピアノを弾く。
カスパーに優しく接する人もいる。
が、大体は残酷で無慈悲だ。
殺されたカスパー。…
実在した野生児の伝記映画。
ほぼ実話にもかかわらず、急激に知性化してゆくところとか、似つかわしくない言葉遣い(日本語字幕に依存してるおれがいうのもなんだけど)とか、訳のわからんことをいいだすところと…