刑事の孤独と盲目のヒロインの孤独の共鳴をスタイリッシュに描くニコラス・レイ監督、
ハードボイルド・ロマンの傑作。
都会の捜査で心が荒む前半と田舎の捜査で人間を見つめ直す対比が見事。
娘を亡くした親…
前半の夜の街の濡れっぷりか凄い。艶やかで暴力的な孤独を強いる場所としての魔力が伝わってくる。
この前半におけるノワール感(突然の手持ちカメラの凄み!)があるからこそ、後半の白銀のセラピーパートが効い…
都会の暗闇→田舎の銀世界
前/後半を分ける色彩の構図は言わずもがなだが、それは「暗闇に一人ぼっち」だったジムとマリーの心情変化とも対応しているように見える。
孤独な刑事と盲目の女性。
見えるけれど…
車内から容疑者を追うキャメラの素早さや、ロバート•ライアンが犯人を追う際の動作を追うキャメラ、ルピノへビンタをしようとするワード•ボンドの手を掴んで振り解かれるまでのワンカットなど、アクションが素…
>>続きを読む【久々の長文レビュー😁】
孤独なFBI捜査官ジム・ウィルソンを演じるロバート・ライアンと盲目の女性アイダ・ルピノが危険な場所(後半の雪山)で邂逅するという裏コンセプトによって支えられている謎多きフ…
中盤から映画のテンションとともに映る景色がガラリと変わるのとても良い
帰ってきた街の光とハンドルを握る男の顔で映画が締めくくられた方がどう考えても好みではあるが、あの唐突さ、歪さにこそ映画らしさが…
フィルムノワールと「ノワール」の理想的な合致を見せた、まさに我々が今ノワールと呼ぶのはこのモデルである。
闇を抱えた者、壊れかけた者が既に壊れている者、欠損している者と出会い、惹かれる。深い黒を活か…
話の内容が二転三転して製作者や脚本家にも疎まれた呪われたフィルム、ということなのだが、そんな風には感じない。
足掛け9年単身赴任生活を続けた。職場に行けば沢山の人がいて、ルーティンの職務もあり、ざ…