劇的な起伏を描かないで、人生を感じさせる。世の中は、ごく簡単なことでも、みんながよってたかって複雑にしている。複雑に見えても、人生の本質というものは、案外何でもないことかもしれない。
映画全体が亡父…
未亡人の母と年頃の娘。
母を心配してなかなか嫁ぎたがらない娘のお話。
晩春の母親版とも言えるかも。
お節介焼きのおじさん達が登場するんだけど、ああいう存在ってなんだかんだ背中を押してくれるからあり…
小津安二郎の映画を全て観たわけではないが、これまで鑑賞してきた体験から考えるに小津は「進み続ける人」を撮ってきたのではないかと思う。いや、もっと正確に言えば「私たちは進み続けなければならない」という…
>>続きを読む他人の人生に土足で無遠慮に上がり込んでおいておもしろかったなあは非道い いい歳してしょうもないと思う一方、平山に対してバツが悪そうに二人揃ってパイプで鼻を掻いたりするシーンなど、コミカルでつい笑って…
>>続きを読む暗躍する割烹トリオが可笑しくてたまらない。佐田啓二と司葉子が初めて対面するシーンなんて眼福以外にない。チャキチャキした岡田茉莉子も良かった。他にも楽しいところ沢山。『晩春』がそのまま棚上げされたよう…
>>続きを読む 晩春を逆にした感じ。
しかし、また別の味わいがこの映画にあつた。それは、母と娘という同性が織り成す物語だ。これは、父と娘とは180度異なる。
親子の情愛が美しくも切なく描かれていた。
ただ…
『晩春』の焼き直しになりそうなところを、総天然色と岡田茉莉子で明るく活性化する。
『晩春』の原節子と笠智衆には一方通行的で妖しい依存があったが、この映画の司葉子と原節子にはそういう臭いはなく、もう少…
かつてのマドンナであり亡き友人の妻子へ〜仲人大作戦!
他人のことを上から目線で勝手に品定めしてるけど、どの立場から?
余り者のあり合わせを押し付けるんじゃなく相手くらい選ばせてあげてよー
その気に…
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