アキ・カウリスマキ監督長編第5作。
『パラダイスの夕暮れ』に始まり、『マッチ工場の少女』へと続く、プロレタリアート(労働者の厳しい現実を描く)三部作の第ニ作。
『マッチ工場の少女』や『コントラクト…
もっと粋なエンディングを期待してしまった。なるようになっていく無為な展開で終わってしまうので物足りない。
ただ、シーン繋ぎや展開の小気味良さ、ワンカットで画が保つカメラのポジションがとても良かった。…
ノワール(闇・犯罪・暴力)の本質とは、生への意志であることが、前作『パラダイスの夕暮れ』(1986年)と同様、ミニマムに描かれていたように思う。
このことは、オープニングで、死ぬために自らに拳銃を…