価値観の強さがもはや宗教
大雨のシーンは"乱れ雲"っぽさを感じた
(乱れ雲は水彩画みたいな映像で、こちらは水墨画みたいな映像だと思いました)
やっぱり映像が良い、綺麗
国が国民に青酸カリ配給する…
溝口の戦後日本への眼差しが鮮烈で力強い。これは原作のものか?溝口のものか?にしてもパワフルである。
溝口の女の捉え方、そしてそこから宗教性を帯びる様がよく見える。
溝口の女はカラダに汚されていると同…
再見。溝口映画の殆どが霊性を帯びたフィルムであることは説話的主題として明らかであるが、霊性の映画的表象の仕方についてはサイレント期から音を獲得したトーキー以降の作品で明らかに変容しており、『武蔵野夫…
>>続きを読む馬鹿げた不倫メロドラマをベースに、戦前・戦後という激闘の時代に変容する結婚観、セックス観を、深い哀切をもって描いた小さな名作。て感じやった。ストーリーは、第2次世界大戦中、戦争の轟音が鳴り響くなか、…
>>続きを読む武蔵野の原野に死の臭いが漂い続けている。戦いに敗れたことによる自決。重く湿ったパートナー、結婚とはという問い。雨風を逃れて蝋燭に照らされる田中絹代よ。田中絹代の夫の台詞のように、結婚してある程度年増…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
70点
空襲警報の中、田んぼの一本道を逃げる秋山夫婦。
家を焼かれた2人は嫁ミチコの実家(地主)へと避難した。
夫忠雄は日本が敗戦しても戦争が終わる事を喜んだが、ミチコの父は日本が敗戦濃厚な事を嘆…
大岡昇平の原作、題名がいい。
読んでみたくなる。ロマンチックな感じ。
あの、溝口監督がこういうメロドラマも演出したのね。
戦前、戦後の日本は価値観がひっくり返ったのかしら。
封建的より進歩的の方がい…
このレビューはネタバレを含みます
1951年製作公開。原作大岡昇平。潤色福田恒存。脚色依田義賢。そして監督溝口健二が描く92分の物語。小説は当時のベストセラーだったそうだが、読者のどの琴線に触れたのだろう。
1945年。アメリカ軍…