見ていて最も楽しい映画の一つ。
帰るところがないオズの魔法使いみたいな話。
しかし、一方的に悲観するような作品では全然なく、異なる世界の接点に、矛盾する考えに支えられた実践があり、その実践同士も矛盾…
シェイクスピアでありベルイマン的であり内向きだ。かくしてわたしはタルコフスキーの船を降りたのである。といって、映像面での発見は依然凄いので、ほとんどの良い映画の成功よりもタルコフスキーの失敗(とわた…
>>続きを読むタルコフスキー最後の作品となったこの『サクリファイス』は、もしかすると彼の作品のなかで、最も彼らしくない作風という意味において、1つの終着点を表しているようにも思う。
彼らしくないというのは、「罪…
このレビューはネタバレを含みます
ニーチェ
「君は 人生に失敗したと 思ったことはあるかい」
「ほかに後悔は確かにある 自分に望んでいた 知的人生というものだ 哲学に歴史 宗教と美学を学び 学問に縛られてしまった がんじが…
このレビューはネタバレを含みます
子供に犠牲を強いることはない。忍び寄る恐怖は視界には入らずとも音や振動で感じることができるし、超自然的な存在も風を起こし、物を落とし、扉を開け閉めしながら信じる者、信じない者に向かって呼びかけている…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
同監督の『ノスタルジア』は個人的に合わなかったけど今回は良かった
テーマは犠牲・神の存在・祈りなのかな?
映画の初めからずっと薄暗くていかにも世界の終わりって感じが漂ってたけど、アレクサンデルが…
久しぶりのこちら。冒頭の二人のおっさんの会話からして最高にキレがある。
世界の家族の崩壊。慄く恐怖との対峙。
バッハと海童道祖、西と東それぞれの静謐な音楽がしっとり流れる画面に染み渡る美。陰陽印の着…