言葉を話せなかった少年が、再び言葉を話せるようになるまでの1日を描く。
少年の父であるアレクサンデルは生命の樹を植える誕生日に、核戦争勃発の声をテレビで聞く。アレクサンデルは自らの狂気を賭け、信…
映画であることは間違いないんだけれど、どう受け止めればいいのか、どう感じればいいのか、映画として観たこの作品をどう評価すればいいのかが、全く分からない。
ありのままの感想を残せばいい、そう思うこと…
このレビューはネタバレを含みます
タルコフスキー作品における観念的な台詞や物語の叙述を理解する事は困難を極める。しかし、視線誘導のラインが明確なおかげか、巷で言われるような眠ってしまう作家だとは思わない。ただし、『ノスタルジア』は2…
>>続きを読むタルコフスキー監督の遺作。核戦争の勃発により世界が終末へと向かう中、言葉を発することのできない息子を持つアレクサンドルは神と対峙する。
「哲学的」「芸術的」「高尚」でお馴染みのタルコフスキー監督作…
何かに到達した人間の表現は狂人の妄言と変わらないので、優れてるとか面白いとかではなく、アウトサイダーアートを鑑賞するような気持ちで見てた。自分はバカで凡人の自己中なので家政婦とセックスしてなにがサク…
>>続きを読むタルコフスキーの遺作であり、息子に捧げた作品。
圧倒的な映像美が先立つ。
モノクロとカラーの境目のようなギリギリの色彩の美しさ。光の当て方にどれだけ気を遣ったのか、1シーンの中でも光(照明)が移ろ…
棚からこぼれ落ちたミルクが画面のトーンを薄めることで表現される白夜とか、魔女"マリア"との空中に浮遊しながらの交わりとか、子どもが眠るベッドがある部屋に入り込む風の動きとか、度肝を抜かれる描写ばかり…
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