「ねえ、これがトーキーって言うんですよ」
小津安二郎初のトーキー映画。小津の場合は映像に音が付いてきたのではなく、映像から音が解放されて自由になったかのよう。オフの声の入り方が冴え渡っている。音と映…
小津安次郎監督の描く、庶民、家族には身につまされてしまう。
自分の子供には、お金より大事な優しさがあるとわかっても、やはり貧乏な暮らしをみると
なんで?こんなはずでは、、、と、やりきれない思いが伝…
心が温まるとは正にこのこと。母を演じる飯田蝶子の演技が特に染みる。
ここまで静かな熱弁( 母と息子のやりとり )を見たことがない。
随所に見られる、ハイセンスなカット割りは見所の1つだろう。
…
ああぁ素晴らしい…。
笠智衆演じる先生からもらって襖に逆しまに貼られている夜泣きのおまじないが、赤子の不気味な沈静を担保する代わりに、そのおまじないと同じフレームに現れる大人たちの心を時に扇情的に撫…
借りた金も底をついて、案内する場所もなくなった末に、母親をつれて二人で塵焼場を訪れるシーンがよい。「何せ塵だけでも大変ですからね」と云う息子の自虐的な語り口が、何とはなしにユーモラスである。遠くに並…
>>続きを読む小津安二郎初のトーキー映画。
人間や物体を通して世界を切り取るような小津のスタイルは素晴らしいが、その良さを最大限に生かす為には音は欠かせないと、サイレント時代とは逆の意味で思わされる作品。
フ…
松竹株式会社