既に独特の語り口が完成している。後年は東野英治郎の役どころとなった哀愁ある年寄りを当時32歳の笠智衆が演じていることは相当興味深い。
親子が映画館で観ている『未完成交響曲』が小津映画と対照的に躍動感…
面白かったけど、精神的にきつすぎた。父が早くに亡くなり、母親だけで子供を育てる以前の小津映画と言えば、『母を恋はずや』が思い出される。
小津の初トーキー作だったらしいが、台詞字幕が無くなった分、モ…
このレビューはネタバレを含みます
小津の共通テーマとして
東京と田舎
があるのかもしれないなあ。
現代でもあるけど、東京はこういう街だぜみたいなやつ。飲まれちまうんだ皆的な。
夫婦とお母さんの会話シーン参考になる。疎外される…
『長屋紳士録』の軽妙さはないものの、そのぶん小津人情劇のもつ幻想的な美を堪能できる。横並びで歩く二人を斜め後方から追うトラッキングショット、病院の廊下のローアングルなど小津的構図のバリエーションを厳…
>>続きを読むこれ名作!!!息子に偉くなって欲しいか、優しくなって欲しいかは永遠の命題では。東京物語と違って最初から最後まで孝行息子で泣けた。心優しいのが一番だけど、息子に苦労して欲しくないし自分も年老いてまで苦…
>>続きを読む母1人子1人、学費のために苦労して育てた息子に対する希望と失望。
ラストが切ない。妻と子供にも恵まれ、心優しい息子を誇らしく思いながらも、東京まで行かせたのに何だかなぁといった調子の母のやるせない表…
小津安二郎監督の初トーキー作品。
親は子供に期待し、子供は親に期待される関係の「理想と現実」を描いた傑作である。
冒頭、「人生の悲劇の第一幕は 親子になったことに始まっている ~侏儒の言葉」なるテ…
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