このレビューはネタバレを含みます
「人生の悲劇の第一幕は親子になったことにはじまってゐる」という芥川の言葉の、"なった"というところに重きをおく作家だとすればこそ小津を「国民作家」として語ることもはじめてできようもの(「家族は家族と…
>>続きを読む1936年作のタイムマシン映画。小津初トーキーってことでちょっと試作感。編集もあちこちチグハグ。けど役者はみんな小津印。哀愁も小津印。小津映画の上っ面だけ2次創作してたような高度成長期ホームドラマに…
>>続きを読む「鏡獅子」を除けば、小津長編作として初のトーキー。
冒頭から大胆な省略があり、大人パートへ一気に突入し、物語が推進していく。
田舎と都会、本音と建前、見栄と虚栄、お金と現実など、約100年経って…
「父ありき」の鏡像的な作り、というレビューを読んで観てみたくなった。
小津監督初のトーキ映画のためか台詞が少ない分、その沈黙の間がとてもいい。飯田蝶子の名演技、微妙な表情の移り変りで微妙な心の動き…
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◎信州の母子家庭からの進学、敗残の東京物語
*1936年、小津の初めてのトーキー劇映画。
同年、小津は、歌舞伎座で六代目菊五郎が演じた鏡獅子の記録映画をトーキーで撮っていた。
*原作のゼームス・…
女手ひとつで息子を育て、本人の希望を叶えて中学校にまで行かせた母親。長い年月を経て再開した息子は、東京で何者にもなっていなかった。期待していた姿とは違う息子の姿と向き合わされる母親と、合わせる顔がな…
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生誕120周年 没後60周年記念
小津安二郎の世界〈35mmフィルム〉
人生の悲劇の一幕は親子になったことから始まっている。
東京へ出てきても、夜学の先生というそこまで誇れない仕事をしている姿は…
信州に住む成績優秀な少年が、学校の先生に勧められ母の期待を背負い進学と上京を志す。十数年後、母親は息子に会いに行くが、不況時代の為、息子は当時としては不安定な夜学教師となっており…
主演はなんと「…
松竹株式会社