小津後期の作品に見慣れていると、少し戸惑う
だが、ユーモアのセンスはやはり小津
なぜ指は5本あるか知ってる?
4本だと手袋の指が余るじゃないか
困ったときはお互い様じゃねぇか
良いセリフだね…
他の方のレビューを読みながら寅さんのモデルになっている事を知る。納得。活弁ありで見たが、途中からサイレントで鑑賞。活弁よりも視聴者の想像力が生まれて良い。カラーになると色の配色を意識した画作りになる…
>>続きを読む自分がレビューした作品の中ではもっとも古い作品になりました
小津安二郎監督の作品、喜八シリーズの1作目。
これ寅さんの原点と言われる作品で、サイレントの人情喜劇です
長屋で1人息子を育てて暮らすビー…
三軒長屋のビール工場職工喜八は息子とのヤモメ暮らし、身寄りのない家出娘の春江に熱をあげ馴染みの一膳飯屋のおとめに預けて仕事もそっちのけで面倒見るが、肝心の春江は隣長屋の喜八の友人寡黙な次郎を恋慕うす…
>>続きを読むあたくしはこうした人情噺がとてもすきなのかしらね。すきだな〜。突貫小僧もよかったな!よかった!よかった!
紺谷高尾だかやってて、観客の男が落ちてる財布を盗もうとするけど、位置関係全然ちゃんと示さな…
「寅さん」の原型とも言われる小津安二郎の喜劇映画。成程、学のない江戸っ子のおっさんが若い娘に散々のぼせ上がって一肌脱いだ挙句撃沈するところが似ている。落語にありそう。一人息子の往復ビンタを無言で受け…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
子持ちの中年の男やもめが若い女に恋するが、彼女は彼の弟分の男に恋をしているという人情もの。活弁トーキー版で観たが、情報量があっていい所と悪い所があり、絶対にトーキー版がいいとも言えず。三角関係の恋愛…
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小津安二郎「出来ごころ」(1933)から
なにかを観ている座っている観客を斜めに捉えた移動ショットから始まる「出来ごころ」は、何人かの特定の観客のカットの後、一応の観客同士の視線の繋ぎにより主…
出来ごころと浮草物語のDVD2枚組。
浮草物語のレビューはしたので、
出来ごころのレビュー。
喜八とその身内の暮らしを描いたドラマ。
ある日、春江(伏見信子)という娘と出会った喜八は
春江の面倒を見…
このレビューはネタバレを含みます
安定すぎる。そのコメディ描写、ちょっとした日常の風景、戦前のサイレント期からほぼ変わらない小津作品に驚き。「寅さん」の原型を見て取れたが、今作はそれ以上に悲劇性がある。おっさんという生き物の悲哀を…
>>続きを読むマツダ映画社