小津安二郎の戦後復帰作。
落語の長屋の人情噺みたいな映画だ!!会話がいちいち面白い、ユーモアに溢れて楽しい作品。大袈裟な演出も展開もなく心地よいし、最後切ない。
そもそも気になること、少年の芸名が…
「拾ってきたんだが、いらんか?」「いらんよ、そんなつまらんもの」「とんでもないもの拾ってきやがって」と、現代の犬猫以下のノリで子供を拾ってきて押し付け合おうとする様がまさに時代を現している。子供は不…
>>続きを読む捨て子を拾ってきた長屋の大人たち。みんな子供が嫌いなので押し付け合い、、『東京物語』では両親を押し付け合わせた小津監督の戦後1作目の映画。戦災の焼け野原が残る中で撮られた作品で、配給に頼って生きる長…
>>続きを読む良きかな。簡潔でキャラクターがハッキリしてて、漫画のような充実感がありつつ3Dの人間が演じていても違和感として残らない空気感作りがとても良き。カットがあるので全然違うんだけど日常の話でも現実と地続き…
>>続きを読む感情を強く動かされたのは、茅ヶ崎の浜辺で少年がおたねを追いかけるショット。
いくつもの砂のうねりを乗り越えながら、走れる限りの速さで駆ける少年がいじらしく。
ラストシーン、当時の社会情勢が伝わる締め…
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