何回観てもヴィスコンティは全然好きじゃないのに、もう4作目になるらしい、いつも最後の方は流し見になってしまうくらいなのに、どうして少し惹かれて全部観てしまうんだろう、それにしてもこれは駄目すぎる、駄…
>>続きを読む原作:カミロ・ボイト(官能)
めっちゃメロドラマのTHE愛憎劇。
美男だけれどゲスすぎるオーストリア将校のフランツ。そんな敵国の男に騙され、すべてを狂わされてしまう伯爵夫人のリヴィアも、本当どう…
ヴェローナでのフランツの
「安楽に生きるんだ。だから君も一時の恋に金を出した。」
というセリフが印象的だったし、この映画の全てともいえると思った。
本当の卑怯者なら、最後までリヴィアを騙し続けたと…
①時代背景がよく掴めない
②そもそもこういう不倫の話はあまり好きではない(特に前半)
③フランツがめっちゃ嫌い
のトリプルパンチやった、、
特に③、登場した時からフランツ嫌いだったけど、ほんとくそ…
ラストシーン、将校の白い軍服も、公爵夫人が纏う黒いドレスも闇に消えていく、虚無感…。
将校はただの不倫クソ野郎という訳では無い。亡くなりゆく祖国を目の前にアイデンティティの喪失に悩み、今・この自分の…
絶妙な人物造形が巧みだった。
フランツが自尊心の崩壊により狂ってしまうわけだが、そこにいたるまでのフランツの美しさと垣間見える幼児性や無邪気な邪悪さなどが魅力を引き立たせていた。
ただラストの再会…
重くて、ねっとり、くどいのに苦なく鑑賞。
黒と淡い水色の対照的な色合い
まるで喪に服す哀れな女とシンデレラのようで残酷なのに
酒に溺れ、暴言を吐く男の姿から
母国に対する自責の念に囚われる苦悩が感じ…