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オペラハウスが豪華で美しい。
ラストの呆気なさ…天罰が下っても全くすっきりしないし何も残らない。将校の人生も終わったけれど伯爵夫人の人生も終わってしまったんだなと、当てもなくふらつきな…
このレビューはネタバレを含みます
〈歴史的ネオレアリズモの開拓〉
貴族出身のヴィスコンティが、初めて貴族社会を描いたメロドラマ。1860年代、ウィーン体制からの脱却と統一を目指すイタリアが舞台となる。(これをリソルジメントという…
戦争を背景に若い将校と貴婦人の姦通と破滅を描く……というよくあるメロドラマで前半はあーハイハイという感じで観ていたのだが、終盤の画の残酷さには圧倒されてしまった。フランツの部屋の空虚な華やかさ、退廃…
>>続きを読む自分を見失う程の恋の嵐
それが過ぎ去ったあと何が残ったのだろう
容赦ない男女の愛憎劇で
耽美な世界に彩られながらも残酷
戦争に関しても、貴族のリヴィアは
恋の病の中では霞むばかり
そんな貴族を嘲…
溝口の「残菊物語」、吉田喜重の「秋津温泉」、そして本作ヴィスコンティの「夏の嵐」…
最近は美しいメロドラマに魅了されまくっています。
まず冒頭のオペラハウスでのシーンから呆気にとられる。ガチもん…
テクニカラーが美しい
鮮やかだけではない豊かで滑らかな色彩、永遠に見続けていたくなるような色彩の世界だ。
オーストリア将校の「色男」フランツは、見るからにクソ男だけど、もしかしたら自己嫌悪とコン…