1947年。製作・監督・脚本・主演:チャールズ・チャップリン
1920年代のフランスに実在した、10人の女性と1人の少年を殺害したという殺人鬼アンリ・デジレ・ランドリューをモデルにしたお話。
19…
このレビューはネタバレを含みます
チャップリン演じる主人公が、離れて暮らす妻と子どもを養うお金を稼ぐためにお金持ちの女性を殺害していく話。
最後には捕らえられギロチンで死刑にされるのだが、捕まるときから聖人君子のような立ち振る舞い…
このレビューはネタバレを含みます
「一人を殺せば殺人者〜」の有名な台詞は知っていたが、実際作品を見たことがなかったので視聴。
結婚詐欺のドタバタコメディのラストに主人公が開き直ったようにこれを言うが、彼に対する憎たらしさはありつつも…
(ベストムービー設定)
チャプリンの最高傑作だと思う。
ゾッと寒気のするような冷徹な殺人鬼と、妻を思いやる限りなく優しい男の二面性。
演出によっては恐怖のサスペンスにも成りうる重いストーリーを、チ…
チャップリンが唯一殺人を思いとどまるシークエンスの、テーブルの上や入口付近の棚上を巧みに移ろうぶどう酒の入ったグラスの空間的な操作が、サスペンスと笑いを同時に視覚的に演出し、映画の普遍的なヒューマニ…
>>続きを読む1947年、チャップリン58歳の時の作品。
『独裁者』から7年のブランクがあるのは、戦争の影響や人材不足に加え、チャップリン自身の私的な問題や後の〈赤狩り〉の影響で糾弾されていたこともあったらしい。…