チャップリンが唯一殺人を思いとどまるシークエンスの、テーブルの上や入口付近の棚上を巧みに移ろうぶどう酒の入ったグラスの空間的な操作が、サスペンスと笑いを同時に視覚的に演出し、映画の普遍的なヒューマニ…
>>続きを読む1947年、チャップリン58歳の時の作品。
『独裁者』から7年のブランクがあるのは、戦争の影響や人材不足に加え、チャップリン自身の私的な問題や後の〈赤狩り〉の影響で糾弾されていたこともあったらしい。…
トゥルトゥルトゥルトゥルーって汽車での移動シーンが印象的。
題材が恐ろしく現代的で、70年以上前にすでにこうしたテーマが描かれていたという事実に驚く。お話し的には『アーティスト』を思い出したり。
…
★★★★★it was amazing
『殺人狂時代』 チャールズ・チャップリン監督
Monsieur Verdoux
”1人を殺せば悪党、100万人を殺せば英雄
数が罪を正当化…
あの放浪紳士の格好をチャップリンが初めて脱して挑んだ意欲作。コメディなんですが、観終わった後のあのずっしり感。深いテーマ性を観やすく調理できるのは、巨匠だからなせる技だなと改めてチャップリンの偉大さ…
>>続きを読む殺人鬼の「悪いチャップリン」が、それまでの放浪紳士チャーリーを全て覆している。前半緩いテンポだが、道で殺す実験の為拾った娼婦を助けるシーンから緊張感漲る演出になる。さすが天才だ。女優も美しい。殺しの…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
「一人の殺害は殺人者となり、百万人の殺害は英雄となる」
大量虐殺の武器を売って金を得ることがビジネスと呼べるのならば、人を殺して金を得るという彼の行為も本質は何も違わない、ビジネスなのだ。
出獄間も…