旅廻りの魔術師一座と役人たちの一夜を映像の魔術師が描いた喜劇。
霧にけぶる森に差し込む斜光、その幻想的な映像美に序盤から心を奪われた。酒に溺れた役者によって「死」のイメージを漂わせ、その伏線を怪奇…
魔術師の一座と彼らのトリックを暴きたい役人たちの群像劇。原題のAnsiktetは顔という意味らしいですが、観終わるとしっくりくる。
あらすじを読んでコメディだと思っていたのですが、やはりベルイマンの…
これは1958年のイングマール・ベルイマン監督作品だけど、日本では製作当時は劇場未公開で、1975年にやはり未公開だった『夜の儀式』『冬の光』と共に初公開されたものでした。
でも仙台では上映されず…
以前、途中リタイアしてしまった作品。今回も途中で少しダレたけど、個性的なキャラ、オープニングの美しい自然描写や陰影のある映像に惹かれて最後まで観てよかった。
科学vs非科学。魔術を信じない権力者も…
このレビューはネタバレを含みます
このレビューはネタバレを含みます
科学対魔術という名のペテン。1850年代ならまだ降霊術は信じられていただろう。モノクロームの映像がスリラー的な怖さを醸し出すが深刻にならないのは全体的にユーモアの空気感が漂うからか。ラストに魔術師一…
>>続きを読む19.02.05 新文芸坐(池袋)
ベルイマン特集2本立てで観賞。
「第七の封印」とガラリと趣の異なるドタバタ喜劇風。時の権力を揶揄するアイロニカルな映画だがそういう目で見なくても普通に娯楽物とし…
ベルイマンはここまで顔の映画を撮る監督だったのか。仮面を剥がしてはじめて顔が現れるという単純な構図が強い力を発揮する瞬間がこの映画のミソだろう。『ペルソナ』っすよ。そのペルソナはキリストのそれであり…
>>続きを読む