天才山中貞夫監督、日本映画の傑作1本。江戸時代の長屋の人々に生活感が良く分かる。
20代で、この演出本人が凄いと思う。
「人間って紙風船のように軽いし、そして転がりやすい」
2022年度最後の映…
初山中貞雄。
優れた作品であることは分かるが、
個人的に時代劇やこの時代の映画に多く触れれていないこともあり、本作のすごみを確かに実感できなかったのが惜しい。
ただ全体的な安定感とまとまりから、良作…
完璧な構図のフィックスショットの反復によって物語の強度が増し、路上に横たわる、武士と町人各々のショットの同一構造が二人の密かな連帯を示し、ミドルからロングへとつなぐ暗闇の雨に佇む武士の姿が絶対的な孤…
>>続きを読む人情紙風船
すごいものを見た
構図のキマった低いカメラによって作られた奥行きあるフレーム内を重なって行き来する運動を撮られる人々
その重なりが生き方・人生観が相容れなくても人はお互いに影響しあって…
全編通して奥行きの構図が素晴らしかった。屋内も屋外も。
常に誰か他の生活が折り重なっているという構図は物語のテーマそのものだし、映像として完璧に具現化していると思った。
そういう意味で群像劇的な展開…