長々と当てもなく1人旅をする映画
主人公は成長しません(?)
でもこの旅は必要だったと後から感じると思います。そう「まわり道」なんです。
「孤独は実在じゃない。それは外から見て想像で作られた言葉…
「作家になろうと思ったら、憂鬱と不安感は失わない方がいいの」
これを子供の頃に観ていたら、きっと初恋はナスターシャ・キンスキーだったな。
孤独を恐れる者、孤独を歓迎する者、孤独を歓迎こそしないも…
「他人の書いた言葉ってしっくりこないものよ……」
作家志望なのに人間嫌いで、書きたいのに書くべきものの見つからない男が、親元での生活を捨てて旅に出る。美しい大道芸人の娘と、彼女の祖父らしい元ナチス…
このレビューはネタバレを含みます
まず始まり方がすげえ好き
孤独の安心感
旅で出会う人間だなあという個性的な人ら。次々と文脈ない内容を話しかけられるのが旅すぎて最高。
政治と文学、政治と自然が一体になればいいのにな
みんなトレンチコ…
彼のような旅をしたい。思いつくがままに進路を決め観察や体験を経て自分と対話し自分の言葉を紡ぐそのような旅。自分で紡いだその言葉には核があり、その核の中には思考や感情が複雑に絡み合う美しき世界が無数に…
>>続きを読むさすらい三部作の中ではいちばん好き。
なんといってもナスターシャキンスキーの目力だ。台詞は全くない。これがデビュー作というからベンタースの慧眼には恐れ入る。
昨今のコンプライアンス的には完全に放送禁…
作家を志しながら自らを見直す旅に出る男 ヴィルヘム。
どこへも辿り着くことは出来ないし、のらりくらりとまわり道な旅。
人生そんな上手くいくはずもないし、真っ直ぐも進めないよね。
ナスターシャ・キ…
旅をして誰かと出会い、時には話し、時には黙って歩く。それでも心の奥底には何も残らず、ただ何も変わらなかった、という実感だけがじわじわと広がっていく、その虚しさに意味を与えようとしない態度が本当に好き…
>>続きを読むゲーテの「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」をペーター・ハントケが脚色、ヴェンダーが監督したロードムービー。作家志望の青年が、スランプに陥り、人生修行の旅に出る。ヴェンダースは「都会のアリス」「ま…
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