なんとも言えない不安を感じる映像でした。70年余りが経過した今となっては、戦争や原爆の死を歴史的な問題として考えるだけの距離を自分としては持っていると思うのですが、この映画で描かれる喪失は個人的なも…
>>続きを読む数年前にして大学の授業で紹介され今まで未鑑賞だった作品。人によって様々な意見の生まれるであろう作品。自分は「男」と「女」、「広島」と「ヌヴェール」、「過去」と「現在」、そして「記憶」と「忘却」という…
>>続きを読む短文感想 70点
フランスから見たヒロシマを描いた話。と言いたいところですがタイトルからも分かる通り、あまり公にできない恋愛事情を扱った作品。家族を全て失った日本人男性と、ナチス将校と恋仲だったフラ…
「君はヒロシマの何も見ていない」
フランス人の女性が広島を初めて訪ねたその夜にヒロシマについて日本人男性に語る。
しかし彼は彼女の話をこう言って否定するのだった。
2人とも戦争によって心に傷を負…
自分が何かの映画のベースの美学を評するとき、もっとも多く出してくる名前に、最近気がついた。アラン・レネとミケランジェロ・アントニオーニ。高度美学の体現者であると同時に一見ひ弱にも見え、これ…
>>続きを読むあなたはヒロシマ、私はヌヴェール。お互いがお互いの概念ということか。忘却が私たちを癒すこともあるが、忘れてはいけないこともある。同じ悲劇を繰り返さないために。
フランス語台詞を音で丸暗記したという…