愛した人を忘れられず各地を転々とする男、と時々娘。傷つけられた人間は、また別の人間も傷つけてしまうものなのか。自分勝手な男と女。遠くへとさすらうはずが円環から出られない。
ショットが美しかった。砂埃…
モノクロの素朴な場面に気の強い女たち。そして流転する親子。こんなとこから邦題が「さすらい」になった所以か。
内縁の妻イルマ(アリダ・ヴァリ)に急転直下捨てられるアルド(スティーヴ・コクラン)が行く…
ああ〜良い!見事にさすらうのに、ロードムービーなのにどこ行っても土手。なにこの巧妙な土手使い!
愛の不毛トリロジーは私的にすごく劇的に見えるけど、これはアントニオーニが見たまんま映画にしちゃったもっ…
心の空虚を埋めようとさすらう男の前に展開する風景が、地平線まで広々と何もなくて、ところどころにぽつぽつと女がいて、それがみんな虚無みたいな女で、自分を愛してくれる娘を手放してもそんな虚しいものを求め…
>>続きを読む荒涼とした北イタリアの田舎町を舞台に淡々とただ時間だけが流れていく。
ストーリー自体はメロドラマなのだが主人公と娘が旅していく中で映し出される戦後イタリアの風景はネオレアリズモの流れを感じる。
途中…
土地
イタリアの村に住む労働者のアルドは、長年の恋人イルマの心変わりを知り、放浪の旅へと出るが……
愛について
ロードムービー
モノクロ
ほのぼのする作品でした
いろんな出会いが
女性との…
ままならない愛から目を逸らすために他の愛を求める。虚しい男の物語です。
女性の元をさすらい歩く男の生き方は決して孤独ではありません。それなりの幸せを掴むチャンスはいくらでもありました。しかし彼の心に…