人員整理によりクビになりそうになった新聞社の記者であるアン(バーバラ・スタンウィック)は、一か八か「ジョン・ドウと名乗る男が政治に絶望し、抗議の意味を込めてクリスマスイブに市庁舎から飛び降りる」とい…
>>続きを読む「ジョン・ドゥ」に仕立てられたゲイリー・クーパーが次第に「庶民を鼓舞し、隣人との共助を説くジョン・ドゥ」としての自覚を持つようになるさまにキアロスタミ『クローズアップ』を思い出した。現実(ドキュメン…
>>続きを読むフランクキャプラ監督本当に好きだと思った。原題のJOHN DOEというのは名無しの権兵衛のこと。突然作った偽りのキャラクターで、一般市民を表す。群衆って邦題も良くて、今色んな情報に躍らされてる私達の…
>>続きを読む捏造記事と腐敗した権力者達によって偽りのヒーローに祭り上げられた道化者は、群衆との対話や真実の愛を通して心に炎を宿す。
フランクキャプラが鳴らしたフェイクニュースやプロパガンダへの警笛はいつの時代…
フランク・キャプラの監督作品は総じて好きなのだが、これもまた然り。『深夜の告白』とは打って変わって饒舌なバーバラ・スタンウィックが観られて満足。イーストウッドがゲーリー・クーパーの再来と言われたのも…
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