黒澤明『羅生門』の影響や「神の不在」等については語りつくされているので、ここではベルイマン映画をスクリーンで観られた歓びを記録しておきたい。
突き刺さるような光があまりにも美しいモノクロのコントラ…
ベルイマン生誕100年映画祭にて!
観たことなかったので、まずはこの作品から。
扱うテーマが神なので、ちょっと私にはわかりづらい。神についてもう少し理解していればもっとおもしろいのになぁ。
だ…
恵まれない境遇の、身ごもった若い召使いのインゲレとその屋敷の娘でなに不自由なく両親から愛されて育つ、無邪気で可憐な乙女カーリンの対比から始まるオープニング。
北欧神話に伝わる死の神オーディンにインゲ…
ベルイマンは後期のカラー作品よりこの頃のモノクロ作品の方が好きかもしれない。本当に絵画のような美しい固定ショット。娘の死体の上に雪が降るシーンも、娘の死を知った父親の心の乱れを表した一本木のシーンも…
>>続きを読む神の不在、信仰の揺らぎ、人間の罪など
ベイルマン作品で一貫して語られるテーマを直接的に分かりやすく、ショッキングに描写したのが今作といった感じで、良かった。
まず、割と退屈な前半部分。
インゲリと…
キリストの受難と人々の回心、悪の敗北がこざっぱりとまとまっている物語。
キリストの死によってもたらされた愛の泉。その愛に誓い、永遠に乾くことのない水を与えられた人々の罪が清められるという、キリスト…