期待過多だったせいかうまく作品を受け入れられなかった。固い監視官が組織に反する行動を選ぶ、その心の変化がソナタ一つだなんて、それがどうにも説得力に欠ける。ただ、抑圧下で人間的に振る舞うことの厳しさは…
>>続きを読む監督のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクは弱冠33歳、4年の歳月をかけて歴史学者や目撃者への取材、記録文書の徹底したリサーチのうえの初監督作だそう。
この映画にそそられたのは
チラシ…
ベルリンの壁が崩壊する直前の東ベルリンで、反体制の疑いのある人物を監視するシュタージの男が、芸術や愛などの人間性に触れ変わっていく様子を描いた人間ドラマ。
抑えた色調によって当時の時代背景を表し…
このレビューはネタバレを含みます
劇作家と恋人である女優の2人の監視をするうちに、秘密警察官でありながら深く2人に肩入れしてしまう主人公の描き方が良い。冷血な尋問官だったのに、思いがけず“他人のため”に行動する主人公。でもそこは劇的…
>>続きを読む© Wiedemann & Berg Filmproduktion