1939 昭和14、松竹京都撮影所
戦前の溝口健二のトーキー
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戦前の映画を色々見ようと思っていて、この前松竹蒲田撮影所の現代劇(小津安二郎『生まれてはみたけれど』1932)を観たので今回は京…
初溝口映画。
観るべき作品とあちこちで言われてるみたいなので期待を寄せて観た。
驚くほど俯瞰視点。男と女の切ない話を離れたところで静々聴いていることしかできない。余計に切なくなってくる。
体感または…
映像的な充実度と美麗さに息を飲む。カメラワークに惚れ惚れし、長回しに釘付けにされる。
男女の直情的ではない、より深く揺るぎない悲嘆を帯び、情感溢れた愛憎劇。
芸能世界という枠組みが一層家や恋愛の堅…
徹頭徹尾、森赫子の「覚悟」に関する映画で、あくまでも花柳章太郎はその「覚悟」に反応することしか許されないかのように振る舞っている。森赫子の「覚悟」によって花柳章太郎は突き動かされ、恐らく映画史上最も…
>>続きを読む【昔のけなげな女性】
溝口健二監督作品。1939年制作。
著名な歌舞伎役者のもとに養子として入った青年が、演技のまずさを周囲が直言してくれないことに悩み、率直な感想を言ってくれる若い女中との愛…
「残菊物語(1939)」横溝健二監督作品。凄まじい傑作。この映画が存在していたことの驚きと感動に打ち震えた。まさに死ぬまでに観たい映画。涙ながらに「すげぇ……。」と何度か呟いてしまう。生涯ベストにラ…
>>続きを読む©1939松竹株式会社