1951年製作公開。原作川端康成、脚本新藤兼人、監督成瀬巳喜男。山村聰、高峰三枝子、岡田茉莉子、二本柳寛。シネマヴェーラ渋谷 脚本家新藤兼人での一篇。
「白鳥の湖」を聞くと「熱海殺人事件」を思い起…
成瀬の多層的な人物たちの葛藤が見えそうな演出だけれどもこの映画ではどれだけ待っていても見えてこない。芸事を捉える成瀬はほとんどの場合、芸自体の運動があるからその他の運動はあえて映していない気がする。…
>>続きを読む高校の頃、現国の授業で川端康成の掌編小説が取り上げられたことがあった。川端の隣家が葬式で、手洗いが川端の家から見えるんだけど、隣家のお嬢さんが泣きはらした目を手洗いで拭っていたあと、鏡に向かって突然…
>>続きを読む抜いた刀を鞘に戻すだけ、メロドラマであることを拒否しているのにも関わらず、こんなにも劇的な力が感じられるのは凄い。
凡作との評判を見かけるが全くそんなことはない。
ラストカットの「出会い直し」のク…