〈傷心の男をとりまく甘い幻想と崩壊の予兆〉
虚無的で冷酷な空気の張りつめた世界に、針穴を開けるようにして「歪さ」を混入し、現実を悪夢へと錯覚させるベルトルッチの映画魔術。
この「歪さ」とは、…
4Kで。芝居のような展開が美しい。
映像も無駄なものがなくさっぱり甘美。
タイトルから想像出来てしまう展開なのだが、まあこれも良しとして…
トランティニャンの無表情とサッサと姿勢良く歩く様が展開を…
1938年、イタリア。マルチェロという青年が盲目の友人イタロの口利きでファシスト組織の一員となった。彼は、少年時代に自らを犯そうとした兵士を射殺したことがトラウマとなっており、それ以来社会に迎合し「…
>>続きを読む話は正直よくわからんかったが、みんなで手をつないで輪になってグルグル回るシーンが印象に残った。女優の方たちが皆色っぽく綺麗なのもよかった。
あと中華料理店の陶器とか皿とかの小物類が地味に良い。全体的…
おもしろい。
内容はファシズム批判等が含まれているのだろうが、全く明るくないので…
とはいえ、主人公の苦悩と後悔は伝わってくる。
最後までおもしろく観られるのは、全て計算され尽くしているようなカット…
面白い!
終盤のタイトル回収から主人公の精神が瓦解するまでの一連はまさに目が離せなかった。
ファシズムに傾倒していた人間がその傾倒先を失った際、精神の弱さから来る他責思考に支配される様は興味深いが、…
観ている間はなかなか理解が追いつかず、あとでWikiを見てそういう話だったのかと納得した。
ベルトルッチなのね、ベルトリッチじゃなくて。ポラックと違いこちらは紛れもなく巨匠、だけど後年の有名作品と…