"私もう帰ろうかな"
【STORY】
冷え切った夫婦の嘘だらけの日常を、人間味溢れた空気で描く。
【感想】
《小津安二郎3貫Vol.2》3貫目
杉村春子が出てこないだと…!?いつの間にか…
近く用事があり鎌倉に行くので、円覚寺にある小津安二郎監督のお墓に行こうかと予定しております。
小津作品のいわゆる紀子三部作を観て、本作に至ったわけですが、どの作品も大変面白い。そのクオリティーの高さ…
小津の従軍後初の作品となる予定だった本作。軍の検閲であえなく没になったシナリオを改定して、紀子三部作の合間に公開された1本。小津安二郎と脚本家野田高梧との名タッグによる、いわば絶頂期にあたる映画だが…
>>続きを読む夫婦の上手くいかなさ、和解した時の平穏が身に染みる。
小津安二郎「東京物語」の前年。家庭ドラマなので、固定カメラで捉える日本家屋が趣深く、間取りが分かるような移動が多い。
また東京のあらゆる娯楽…
終始女性陣がチャーミング。
物語終盤、心の蟠りが解けてからはずっとご機嫌でかわいい♩
人それぞれ育ってきた環境も触れてきた文化も異なる中で共存するには、譲り合い、時に妥協し、受け入れることも必要。人…
倦怠期でもなく、浮気性でもない、問題にない夫婦。ただはでな妻と地味な夫というだけの夫婦が、お茶漬を一緒に食べてお互いを理解するまでの話。小津、野田、厚田による、小暮、佐分利に、鶴田、淡島、津島などが…
>>続きを読む松竹株式会社