ショスタコーヴィチ没後50周年記念映画祭
もうこんな狂ったような作品は作られることはない。
《1917年3月、第一次世界大戦のさなかロシアの民衆は長年の搾取と抑圧に抗して起ち、帝政を打倒する。前線で…
オープニングの臨時政府によるボリシェヴィキの弾圧やクライマックスの赤衛軍の蜂起における人の数の桁違いに多さに圧倒される。そこに歯車(機械)、戦車、煙、石像(壊された石像が逆回しで復活する謎演出あり)…
>>続きを読む高密度なエネルギーの坩堝。ハロー、レーニン。「政府は無力だ」「レーニンは地下に潜んだ」「パン!」「平和!」などパワーワード連発の中間字幕。ボリシェヴィキが政府側兵士に暴行され、周りのブルジョワが笑う…
>>続きを読む平和のために、パンのために、土地のために──エイゼンシュテインがソ連政府中央委員会からボリシェヴィキ政権樹立10周年記念の国家的事業として映画製作を任され、潤沢な予算を与えられて好き放題撮影させても…
>>続きを読む05.2915
もしも、世界中で本作が公開されていたならば...
圧倒的なビジュアルイメージ、史実とは異なるプロパガンダ映画ではあるが、そんなことはお構いなしの熱量と映像美。本作が各国で規制なし…
69年12月公開のATG系正月映画。サウンド版。10月革命記念映画。政府の依頼により作った作品。しかし、トロツキー登場シーンなどがカットされていた。67年のサウンド版作成時に復元作業を行い、今回が完…
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