兵隊やくざ 強奪の作品情報・感想・評価

「兵隊やくざ 強奪」に投稿された感想・評価

hrt2308

hrt2308の感想・評価

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大映でのシリーズ最終作(8作目)。
戦争は終わった。
内地に向けて大陸をさ迷う大宮(勝新太郎)と有田(田村高廣)。
ここでは軍資金をめぐる争いに二人は巻き込まれる。

悪役は夏八木勲扮する松川大尉。仲間も裏切り中国解放軍から奪った軍資金を独り占めにしようとする極悪人を東映から出張の若き夏八木勲が演じている。
大宮は日本人の矜持にかけて軍資金を返す約束を果たすため松川を追う。

今回、二人は放浪中置き去りにされた赤ん坊を日本人でもなく中国人でもなく人間の子として育てる決意をする。

また、松竹から佐藤友美が解放軍幹部役で出演し強い印象を残す。
notitle

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3.2
終戦を迎えてからの8作目。放置された赤子を連れ進む二人。終戦後の混乱故、エモーショナルさに欠けるが、相変わらずブレず、二人の熱い抱擁も漏れ無くあった。敵味方なんて関係なし、悪は悪。次作は、最終にして一作目ぶりの増村保造なので、楽しみ。
mitakosama

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3.0
兵隊やくざ8作目。とはいえ前作で終戦を迎えた時点で今作はどうしても蛇足な印象があるなぁ。

帰国の途に、大宮・有田のコンビが遭遇する現金強奪事件。
日本の敗戦で中国人ゲリラが蔓延る中、武装解除していない日本国の軍隊に捕まる大有コンビ。この辺は兵隊やくざシリーズっぽさが残る。

銃殺刑になりそうな中国人女スパイを助け出し、脱走。
逃走中、大有コンビは赤ん坊を拾う。「満人か日本人の子か」という有田に「人間の子でしょう」と答える大友。結局放っておけなくて連れて行くことになる。と、有田も親バカっぷりを発揮する。
大有コンビの夫婦っぷりがもう如何にも。

この女スパイが組織するスパイの軍資金をめぐり、日本軍の部隊長と、その部下の3すくみで奪い合うことになる。
この展開がなんか兵隊やくざっぽく無くて、後半が別作品みたい。故に番外編的な印象が拭えないわ。

せめて、赤ん坊を抱いたまま二人が本土の土を踏み帰ってくれば、まだ綺麗に負われたのにと思う。
前作で「上官宣言」があったものの、特に2人の関係は変わっていない。
爬虫類的な不気味さを持つ悪役・松川大尉(夏八木勲)とゴロツキ軍団と大有カップルの三つ巴の宝探しがメイン。
もはや戦争など関係無い上に後半はクライムサスペンスと化し、何だか日活映画を観ているような気分になる。
マカロニウェスタンを意識したらしき松川大尉との決着も、若干とってつけた感があって浮いている。
前作で戦時下アクションとしては終わった感があるため、どうしても後日談的印象がある小品。

しかし今回、遂に大有カップルに子供ができてしまう…のではなく、捨て子を拾う。
「満人か日本人の子かわからんのだ」という有田に「人間の子でしょう」と返す大宮。
だが、最終的に赤ん坊を連れていくのは有田上等兵。見事なインテリツンデレ。(親バカっぽくなるのも面白い)
(しかし「お前は俺たちの子だ」という発言は意味深すぎる)
空腹の赤ん坊に大宮が乳を吸わそうとする『座頭市血笑旅』と同じネタも。
eddiecoyle

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2.0
とうとうあの二人に子供が!ってのはいいんだが、赤ん坊という小道具を一切生かせずいてもいなくても同じじゃんってのが痛い。
とうとうこの二人、子どもまで授かりました(笑)。今回は勝新さんの独壇場だったので、いつものコンビ芸が見られなかったのがちょっと残念です。
日本に帰れば共に暮らしていけるはずなどないとお互い心のどこかで気づいているのではないかと思いました。
「人間の子供ですよ・・・」ついに二人の間に子供が!

シリーズ屈指のつまらなさであった。
最後の一兵まで徹底抗戦を唱える部隊・仲間を皆殺しにして大金を奪う元特務機関将校・それを奪回しようとする人民解放軍など、日本の敗戦により混乱する満州で、ひたすら内地を目指す勝&田村コンビを描く。

最早、シリーズ本来のフォーマットなど完全に崩れ去っているがそんなことはどうでも良い。終戦直後の満州を舞台にしたエンターテインメント作品など滅多にお目にかかれないし、勝新の魅力は炸裂しまくりだし、あっと言う間に時間が過ぎる。面白い。