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21グラムのsnatchのレビュー・感想・評価

21グラム(2003年製作の映画)
4.0
知らぬ者達がひとつの心臓に向かっていく、またそこで鎖で繋がれてしまった人々が各々感情を放出していく でも出口は見つからず永遠に同じ場所を廻っているようだった

演じる者たちの傍らにカメラが添う
沈むようなギター音も全て溶け合っていていた
でも劇場で観ていたら、この映画をきっと支えきれなかったと思う💦編集が混みいっていて1回目は追いかけるのに必死!


この作品は作られた脚本 劇映画だけれど、出てくる人物ひとりひとりが苦しみにまみれていて、観ている自分を複雑な胸中にさせた記憶がある。でも誰でも彼らになりえるかもしれない。そして、このタイトル 魂について考える

今回、イニャリトゥが息子さんを亡くしているという事を知って、改めて鑑賞した
振り返ると、私が鑑賞したこの監督の映画はみな、哀しい重さが含まれていたんだなと
自分を表現する時に自然と表出するのだろう
そうやって、ずっと息子さんの魂と一緒にいるのかもしれない

ポールにとってジャック・ジョーダンにとって、魂とは正直に生きたい 死ぬ前に魂を浄化させたいという思い
クリスティーナにとって、自分の魂とは家族そのもの 永遠に一緒にいたい

21グラム
魂はそんな重さかもしれない
いつも側にいるような、肩に留まっているようなポケットにでも入るようなそんな重さかもしれない

俳優陣が本当に素晴らしかったので感服!
この頃のデル・トロ様はへらへらした役も🥰苦渋権化みたいな役も何をやらせてもデル・トロ様だったなあ🥰
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