中盤にほんとにモブのひとりになってしまうミミによる終盤の妄想踊りはこの全てを擦り減らして行われる苦しい愛憎劇の中でも純粋の夢で輝いていて良い。白いベールも藁の火を落とすのも美しい。舞踏会の中長引かせ…
>>続きを読むジャン・グレミヨンの観る
「白い足」と呼ばれ村人と距離
置いてる旧家貴族二代目。酒場
の主人が愛人連れて帰るが村に
は暗い影抱えた人達がいて
面白かった
グレミヨンどれも面白いです。貴族と言
っ…
恥ずかしながら初めてのジャン・グレミヨン作品。大変面白かった。無くは無い物語なのにどうしてこうも面白いのか。シュジー・ドレール演ずる愛人は日本なら若尾文子がやったら良いに違いない。彼女を囲う禿げ散ら…
>>続きを読むブレッソンのキャリア初期と同じ時期にカール・TH・ドライヤーやこの監督の後期の映画があるということにすごく納得感がある。冒頭の空に左下にさがるように広がる暗雲、暗雲に向かうように左へと移動し舞台とな…
>>続きを読む何と完全な映画だろう。輻輳する主題をまとめ上げる有無を言わさぬ力業。
ブルターニュの海辺の小さな町、貧乏貴族、酒場主人と愛人、小心な女使用人、腹違いの弟、町の人々と子供たち。
没落、孤独、浮気、…
決定的なショットの数々にただただ圧倒&感服……。特にミミと白い足の男が道に立ってお互いに挨拶を交わす場面における切り返し。フルサイズ。2人の立ち姿、佇まいの切り返し。存在そのものがぶつかり合って交感…
>>続きを読む霊廟のような城の使用人部屋に暮らす“白い足”控えめで大人しい階級の違うトマとベルナールの2人が慎ましい愛を育むのかと思いきや欲望のままに生きるジュジー・ドレールの闖入と復讐の鬼ミシェル・ブーケの策略…
>>続きを読むフランジュやモッキーなど数々の幻想映画作家に比べると作品強度が最も高いように感じた。ジャンアヌイの原作と脚本に基づく本作だがアヌイ自身が監督をする予定だったらしいが詩的世界に対するリアリズム演出が冴…
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