第20回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞。
ロベルト・ロッセリーニ監督作。
イタリア・ネオレアリズモの巨匠:ロベルト・ロッセリーニが1959年に演出を手掛けた戦争ドラマの名篇で、主演のヴィットリオ・デ…
ラストシーンは映画史に残る名シーンなのでは?序盤から徐々に盛り上がり、牢に入ったあたりから空気が変わり始め、ラストに向かって盛り上がっていく。
銀髪の老紳士は使い込み、横領で軍を追われ、その後も…
先日観た「自転車泥棒」の監督ヴィットリオ・デ・シーカが俳優として出演している。第二次世界大戦末期のイタリアが舞台。ギャンブル好きで金のためなら良心の呵責もなく人を騙す男が主人公。ナチスに身内を捕らえ…
>>続きを読む多弁を弄する詐欺師然とした振る舞っていたヴィットリオ・デ・シーカが「ロベレ将軍」になりすます身振りの一連のショットによって、キャメラはその仮面が本物になっていく過程を真理への勇気を獲得していく転回と…
>>続きを読むフィクションに生きた人生の痕跡を見出せるスパイというジャンル以上に個人的興味関心を惹かれる題材はないのだが、ロッセリーニが描き込んだロベレ将軍の生き様の奇妙さを拾い集めるように演出の痕跡を見ていくこ…
>>続きを読む戦火のイタリアで人間の罪と罰を描く名作。戦争の中でも保身と金儲けに走り人々をだましてきた主人公がその償いを受けるさまを残酷に描いていた。後半、自分の罪に気づいた主人公の罪悪感をこれでもかというほど猛…
>>続きを読む前後半と異なる具合に人を欺く役者デ・シーカ。詐欺師なそれから始まり、愛国心の芽生えに衝動的にキリッとなる覚醒演技が見事。度々の郷愁と銃殺の背後の壁に描かれたジェノバの図の使い方もなかなか。かなり上手…
>>続きを読むロッセリーニってネオリアリズムの創始者、ヌーヴェルヴァーグの父というとこころで貧乏そうだと思い込んでいたが、金持ちで戦前は、ファシスト政権下の戦意高揚映画を作っていたとは・・・そしてネオリアリズム、…
>>続きを読む第二次世界大戦末期パルチザン闘争、ナチス占領下のミラノ。
ナチスに身内を捕らえられた家族から金を騙し取り賭博金を稼ぐ姑息なペテン師が運命の悪戯で英雄を演じる事になった実話に基づく物語。ゲシュタポの手…