貴重な美術品の数々で彩られているが、
内容はとても普遍的な家族の物語。
等身大の喜び・苦悩が描かれ、
強引に結論づけることもない柔らかい脚本に好感がもてる。
大叔父の美術品に囲まれて暮らす母のも…
アサイヤスのベスト。
ジュリエットビノシュがもたらす視覚的効果よ。
この映画に文字通り色を齎す。
金髪の下にレイヤーとして見える黒髪と黄色のアウターの下に仕込んだ黒のインナー。
徹底して黒と蛍光…
フラッシュバックもフラッシュフォワードもすることなく、継時的な時間の線上で過去も未来も見せてる。冒頭の庭を走り回る子供たちはビノシュらの過去の表象としての存在でしかないけど、ラストは子供自身が今と未…
>>続きを読む【第34回セザール賞 助演女優賞ノミネート】
仏アカデミー賞であるセザール賞で祖母を演じたエディット・スコブが助演女優賞にノミネート、全米・LA・NYの批評家協会賞外国語映画賞を受賞している。
エ…
描かれているのは、美しい緑の中で営まれる一見穏やかな日々の出来事。
でも、それが家族それぞれの人生の節目にあたるがために、そのままそれは、生きることに伴うささやかな痛みそのものを描くことになってし…
有名な画家の大叔父から受け継いだ美術品の管理をしていた老齢の母親が亡くなったことで、それらの美術品や大邸宅を相続するか売却するかで悩む3人の子供たちを描いた、オリヴィエ・アサイヤス監督のドラマ映画。…
>>続きを読む大学の講義で鑑賞。
用途に沿って使われてこそ美術品の最も美しい部分が出るのだなと考えざるを得ない。
最後のシーンは感じ方は人それぞれなんだろうけど、形には残らなかったけど思い出は「相続」されていっ…