母エレーヌ(エディット・スコブ)の誕生日を祝うため、経済学者の長男フレデリック(シャルル・ベルリング)、世界中を飛び回るデザイナーの長女アドリエンヌ(ジュリエット・ビノシュ)、中国で仕事をしている…
>>続きを読む祖母が亡くなって息子たちが実家を売り払うかどうかって話がこんなノスタルジックな雰囲気に浸れるとは思わなかった。最後ヤンチャな長男の娘が空き家になった実家で乱痴気騒ぎ始めるのかと思ったらまさかの感情で…
>>続きを読む祖母アドリエンヌの逝去により残された芸術品と家、そしてそれに付随する相続税に翻弄される家族たちを描いた作品。
『夏時間の庭』という邦題さながらに、庭の描き方が美しい。冒頭、祖母の誕生日に集まる家族や…
この季節らしいタイトルに惹かれて。
2008年、オルセー美術館開館20周年を記念し、オリヴィエ・アサイヤス監督がオルセー美術館所蔵の美術品と家族をテーマとしたオリジナル脚本を執筆し製作されたものとの…
膨大な金と人間の思惑が関わり永遠の美として崇められ守られる美術品と、それらを遺される人々のことを慮りながら逝く人、そして現実の世界を日々生きていかねばならない遺された人々。広大な美しい庭と古い家。郷…
>>続きを読む美術館で素通りされていく作品も、人の手で作られた以上必ず何かしらの思いが込められているけど、誰かにとっては思い入れのある品もその世界を出ればただのありふれた骨董品。けれど逆に家政婦さんの花瓶のように…
>>続きを読む冒頭の、明るく青々とした光で照らされていた家が、祖母の喪失の後では夕陽に照らされ影をまとい、ラストでは若者が集い再度明るい光で満たされる。終盤の移動撮影が素晴らしく、これまでの雰囲気とかけ離れたヒッ…
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