『シン・ゴジラ』鑑賞記念岡本喜八作品を見てみようキャンペーン。
度重なる会議、膨大な登場人物、テロップにて提供される情報の洪水…『シン・ゴジラ』に脈々と流れるポリティカルサスペンスの血が透けて見えた…
このレビューはネタバレを含みます
シン・ゴジラのある意味「元ネタ」として改めて、昨年のリメイクに続き、日が当たっている本作。
文句なしの傑作なのは言うまでもなく、内容も当然ながら、役者の凄みに圧倒されてクラクラした。
まずは何と…
今から見れば、日本全国が狂っていた時代の話。しかし、徹底的なリアリティが、あたかも今直面している問題のように感じさせてくれる。
日本国民全員にのしかかる、重い重いテーマの作品だが、軽快なテンポと熱で…
今のところ、自分がこれまで鑑賞してきた全映画の中で最も好きな作品。数え切れないくらい見てきたし、今後も何度となく見返していきたいと考えている。
何よりも魅せられるのが、ベテランから若手までずらりと…
物語も、それに付随するドラマもほとんどなく、ただその日の「状況」がテンポよく、詳細かつ丹念に描かれる。
そこにいた人物たちは、その日偶々そこにいた人に過ぎず、ドラマの主役ではないし、当然のことながら…
劇中で起こる全ては、方向性は違えど国を思う各々の情熱所以である。
憲法改正の是非が問われる現代において今一度見直すべき作品の一つ。
「今私たちは
このようにおびただしい同朋の
血と涙と汗で贖っ…
オープニングから痺れる!
アレの会議シーンでシニカルに描かれた長い手続きがこのときは「日本帝国の葬式」のためと言われる。するとあの詔書はあたかも弔辞のように思えてくるのであり、そのことばに嗚咽するお…
67年。この日に再見。1945年8月14日から15日、ポツダム宣言を受諾することに決めてから玉音が放送されるまでの、日本政府のあまりに長く濃い一日を描く。
まずポツダム宣言の発表から原爆を経ての3週…
2015年8月15日、家でこれ見て、午後映画館でモッくんバージョンを見るという、正しい(?)70年めの終戦記念日を過ごしました。
原作は同じですがこうまで変わるかーという感じ。岡本喜八バージョンの…