夏目漱石『それから』に出てくる白百合は山百合だったという塚谷裕一『漱石の白百合、三島の松-近代文学植物誌』という本を読んで確かめるために映画を見たくなった。
結論から言うと山百合ではなく、「鉄砲百…
銀幕短評(#680)
「それから」
1985年、日本。2時間10分。
総合評価 65点。
この小説(映画のもととなっている夏目漱石の小説)と同様に、漱石の「彼岸過迄」は群を抜く わたしの愛読書…
夏目漱石の"それから"を映画化した作品。
主演は謎に松田優作。
しかも30歳ニート(高等遊民)の演技が良い。
こういう屁理屈こねまくる人は現代のニートにも絶対いるはず。
「君のように世の中に出たこ…
資産家一家の無職次男坊が主人公。かつて密かに好意を持ちながらも、譲る思いで親友との結婚を受け入れた女性が東京に帰ってくる。そして不幸せな結婚生活を送る彼女に対し、かつての想いが再燃してゆく…。明治の…
>>続きを読む恐ろしくまどろっこしいが心配りの行届いた
演出が感じ取れ、原作にではなく監督及び製作陣の仕事に敬意を払いながら最後まで見てしまった、てな感じ。
第一に夏目漱石文学にはどちらかと言えば否定的なので…
夏目漱石の名作を素晴らしい映像で見せてくれる森田芳光監督。
小林薫を見たくて選んだんだけど、やはり主役の代助を演じる松田優作の佇まいがよき。
(それにしても仲村トオルが松田優作の弟分的な感じで出てき…
冒頭、代助と平岡が2人でグラスの酒(ジュースか?お茶?酒だよなあ)を飲むシーンで、庭木の向こうから夕陽が差し込んでいたのだけどそれがものすごく美しくて、あーこれが映像美ってやつか!と思いました。
美…
夏目漱石、それから、森田芳光、松田優作、小林薫……どれをとっても私の中では最高のものばかり。震えるくらい期待して見に行った。それを藤谷美和子ひとりが何もかも台無しにした。そんなことってあるのか、と思…
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