川崎育ちの私ですが本家が新潟にありまして、10年ほど前にはじめてご挨拶に行ったのだが、本家と分家の差に愕然とした。隣近所なのに、かたや豪邸、かたやバラック。なんじゃこりゃーと思ったけど、守るものがあ…
>>続きを読む丸く収まることで混乱を避けていたコミュニティに異国の兵隊が入り込んだことで、戦時中の役場と村の関係やムラ社会で生きていくしか出来ない人々の集団心理が浮き彫りになっていく。
外から見たらあまりにも残…
「丸く治まるということが一番大切なんだぞ」
捕らえられた黒人兵と村人との関係を描いた、大江健三郎さんの小説を、大島渚監督が映画化。黒人兵が村にやってきたことで、平和だった村が混乱していく様子だけ…
このレビューはネタバレを含みます
まず、単純に声が聞き取りにくい。雨のシーンは絶望的で諦めた。当時の録音機材の問題?
太平洋戦争末期、山間部にある村を舞台にした原作大江健三郎『飼育』は子どもと捕虜になった黒人兵の交歓(?)が主題と…
極端な俯瞰や遠景の長回しが多用されており、焦点の定まらない無機質なカメラが村社会の残酷さ、醜悪さ、不気味さを直接届けてくる。舞台は本家と分家とから成る、全員が血縁の農村部落(「部落」というセリフがあ…
>>続きを読む大島渚プロダクション