赤毛に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『赤毛』に投稿された感想・評価

nano
4.5

このレビューはネタバレを含みます

黒澤明監督と袂を分かった三船敏郎。本作は自ら製作、しかも監督は軽妙な岡本喜八。もう三船さん、初っぱなから両手を広げて馬を疾駆させ、解放感まる出しです。ですが「出自は農民で学はないけど人が好く、やたら…

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このレビューはネタバレを含みます

『アオイが、キクに変わるだけ』。結局、世の中そうだよね?今の日本も、そうだ。『自民党』政権が、『民主党』政権に変わっても、何も変わらなかった。むしろ、悪くなった。『ゴンゾウ』のやった、3日間だけの、…

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単なる娯楽映画で終わらない喜八映画の真骨頂。

底抜けに明るくてバカみたいな笑いがあるのに、主人公は権力の不条理に翻弄される。

岡本喜八の戦争体験に起因する権力に対する根本的な不信感。戦中世代のや…

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KEI
4.5
『ジャズ大名』にも繋がる勢いの作品。三船敏郎の凄みと、乙羽信子、岸田森、伊藤雄之助の怪演が良い。
5.0

柿の木から落ちてから少し足りない設定の三船敏郎がアツい。望月優子母さんもとーっても良いし、前半存在感薄めな乙羽信子が包丁振り回したあたりから、ええじゃないか先導するに至るまでがたまらない。
伊藤雄之…

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otom
5.0

赤毛のアンならぬ赤毛の三船って事で15年振りくらい。高橋悦史曰く『葵が菊に変わるだけのこと』の一言に完璧に集約された幕末のあれやこれに赤報隊偽官軍事件をベースとしながら、三日天下とは言えども真の百姓…

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三船と黒澤が相即不離の存在だったことに異論はないが、『侍』『血と砂』そして『日本のいちばん長い日』然り、三船の”負け方”を心得ていたのは岡本喜八だったのではと思う。
4.1

『葵が菊に変わる、ただそれだけのことよ。』

岡本喜八監督による幕末・王政復古の世を舞台とした作品

官軍の先駆「赤報隊」
赤報隊と官軍の戦いを通じて、維新の裏にある犠牲と矛盾を捉えた問題作。

赤…

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純粋に岡本喜八。
監督の作品に対するノリと厭世がポップに表出している感。くど過ぎず破茶滅茶になり過ぎず。
喜八作品に出てる時の三船の演技がやわらかくて好き。
演者はほぼ喜八の常連。濃ゆい演技する役者…

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岡本喜八が描く「革命」。
赤報隊の触れ回りで百姓たちが金持ちや代官を締め上げる様はまるでフランス革命直後のそれ。だが、そんな武士主導の革命は「所詮"葵"が"菊"に替わるだけ」とバッサリ。対するラスト…

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